
アレルゲン検査陽性の食材を食べているのに掻かない?
【獣医師執筆】

ちまたでは
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●痒みがある
●動物病院に連れて行った
●すぐにアレルギーですねと言われた
●血液検査をしたらアレルゲン陽性反応が!
●アレルギー用制限食・療法食を食べはじめた
●痒みが変わらない
●しばらく様子をみましょうといわれた
●一年経ったが変わらない…
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なんていうことがザラにあります。
飼い主さんは
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この食材がアレルゲンで痒みの原因です!
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と「脅されている」のと、
全ての思考の出発点が
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この食材が悪い!
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からスタートしているので、
そんな根本から見直すなんて
知的スタミナが必要なのですが、
そんな余裕もない状態…
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●思い込み
●知的スタミナ不足
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でも、愛犬の為なら
かあちゃんはがんばるのです!
知的スタミナが足りなければ
ここからつければいいのです!
だって、おかしいでしょ?
アレルゲン検査陽性の食材を全部外しているのに
まだ掻いているなんて…
たまたま「アレルゲン検査陽性」の結果
が出ただけだったり
まだ明らかにされていない「アレルゲン食材」
があるのかもしれないけど
行き詰まったら視点を変えて
真逆から見ることにして!
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他に原因があるんじゃないの?
アレルゲン検査の結果そのものが関係ないんじゃないの?
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と私は考えて、調べてみれば
根本原因と思われるものが推定できたので
コイツを減らしましょう!
と取り組んで二ヶ月後…
飼い主:先生、掻かなくなったんです!
須 崎:よかったじゃないですか!
飼い主:アレルゲン検査陽性のものを食べているのに掻かないなんて!
須 崎:思い込みって怖いでしょ?
飼い主:本当にそうですね。
須 崎:仮に、制限食で痒みが無くなったらどう解釈します?
飼い主:そのうちまた再発する…?
須 崎:すごいじゃないですか!普通は「この療法食で治った!」って思うんですよ。自分の頭で考えられる様になりましたよ!
飼い主:今までの一年ちょっと、やる必要のないことばっかりやって、この子にかわいそうなことをしちゃいました…ゴメンね、お母さんがバカで…
須 崎:そんなこと言いだしたら、僕だって全て知っているわけじゃないし、全て知っている人なんてこの世にいないし、パーフェクトな人なんて誰もいないんですから、いいんです。でも、必要な事が目の前に来た時に逃げないで向きあうって大事ですよね。
飼い主:知らないって怖いですね。
須 崎:ネットで調べればなんでも情報があるって思っていた二ヶ月前が怖くなるでしょ?
飼い主:そうです!先生がよくおっしゃる「簡単便利早い安い」に気を付けろって、最初何言ってんだろうこの人って思ってましたが、今は「先生流の優しさなんだ」って気付けるようになりました。
須 崎:それはなによりです(笑)
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こんなやり取りをしました。
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アレルゲン検査陽性だからって思考停止になっちゃダメ!
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なのですが、まぁ、そんな人が99%なので
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みんなそうよねぇ?
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となるのがほとんどなんですよね…
でも【望む結果】は出ない!
ちゃんとやれば
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アレルゲン検査陽性
確かにその食材を食べると皮膚が赤くなってかゆみが増す
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状態からのスタートでも
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アレルゲン検査陽性のまま
でも、その食材を食べても何ともならない…
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という状態は作れることがあるんですよね。
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いったい、我々が学んできた事はなんだったのか?
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と思いますが
科学の大前提である
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条件が変われば結果が変わる
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の言葉通りなんだろうなと思います。
同じ条件が続く場合は同じ事が続き
それが大多数のケースで起こり
「みんなそうだもんねぇ…」という集合知になる。
これからも
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口は悪いが、謎の愛情を感じる…
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動物病院として、
●気付けた人
●知的スタミナを育む準備・覚悟のできた人
から順番にお手伝いしていこうと思います。
同様に、食事の基本が正確ではないために
必要のないことで不安を感じて足踏みしている方は珍しくありません。
獣医師が申し上げるのもなんですが
獣医師が言うこと全てが正しいわけでもありません。
結果が全てです!
結果を出している先輩方から
望む結果に繋がる食情報と【考え方】を学んでみませんか?
知識に終わりはありませんが
考え方を身につけられる講座はなかなかありません。
「何が正しいんですか?」という状態にならないよう!
ぜひ、考え方を学んでみて下さい。