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マンスリーコラム/なぜ、ペットの食育なのか?

なぜ、ペットの食育なのか?

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これは、かつて私が経験した実話です。このことがきっかけで私は、ペットの食事にこだわることに更にホコリを感じる様になりました。長いですが、最後までお付き合いください。

  東京のある街に、愛犬がアトピー性皮膚炎で全身の皮膚から血や分泌物が出て、匂いがきつく、飼い主さんがほとほと困っていたご家庭がありました。途中をかなり省きますが、この子が食事指導だけで半年くらいで普通の犬になったのです。皮膚の赤みもなく、匂いもしない、本当に「今までのあの悩みはいったい何だったのか?」というぐらいの変化でした。

  しばらくしてから、その飼い主さん(おそらく40代女性)から次の様なお手紙が届きました。

「須崎先生、その節は愛犬のアトピーを治してくださり本当にありがとうございました。今でも、時々かゆいようですが、血が出たり、あの匂いがすることはありません。食事のパワー・大切さをこの歳で思い知らされました。

  今回、手紙を書いたのは愛犬のお礼はもちろんのことなのですが、娘のことでもお礼を申し上げたかったのです。

  実は我が家には、引きこもりの中学生2年の娘がいました。引きこもりの理由は愛犬同様のアトピー性皮膚炎で、小さい頃からいろいろな治療をやってきたのですが、やり過ぎてしまったのか、全身の皮膚が黒ずみ、像の皮膚の様になってしまいました。それでも、親に気遣い、努めて明るく振る舞うその姿がいじらしく、何とか出来ないものかと私たち家族も、娘も一生懸命でした。

  そんなあるとき、娘が何かの本で『アトピー性皮膚炎は遺伝病だから治らないし、子供も産まない方がいい』、という文章を読んだらしく、それがショックでそれ以来、あんなに明るかった子が笑わなくなり、引きこもってしまいました。

  私たち家族は、何か可能性があるならとあれこれ探してみるものの、『どうせ遺伝病だから私は治らないの。いっそ死んだ方がましよ!』などという始末。それ以来、腫れ物に触れる様な生活を送ってきました。

  そこでなんとか親子のコミュニケーションを取ろうと思って迎え入れた愛犬でしたが、我が家に来てしばらくすると皮膚を掻き出し、動物病院に連れて行ったらアトピー性皮膚炎と診断されました。

  それを知った娘は『私がうつしたんだ。』と誤解してしまい、さらに暗くなってしまいました。

  愛犬はアトピー、娘はアトピーで鬱っぽい…私たちはどうしたらいいのか分からなくなました。

  そんなあるとき、偶然本屋さんで犬の手作り食の本を見つけ、ダメもとで実践してみたら、それまでひどかった便臭・尿臭が数日で気にならなくなり、体臭も弱まった気がしました。そのとき希望の光が見えたので、先生に往診をお願いすることにしました。

  そして半年後、あの子は本来の犬の姿に生まれ変わりました。その変化を見てきた私たちは、食事のパワー・大切さをこの歳で思い知らされたのです。

  先生がご存じなのはここまでだと思いますが、この話には続きがあります。その生まれ変わった愛犬の変化を私の娘も見てきました。そして、こんな言葉を口にしたのです。

娘「私、もう一回がんばってみる。食事療法でも何でもいいから、あきらめないでがんばってみる。」

何年ぶりかで見た笑顔がそこにありました。

一度は自殺まで考えた子が、今、希望を持って生きています。

私は須崎先生に来ていただいて本当に良かったです。もちろん、愛犬が治ったこともよかったのですが、それがきっかけで娘が『もう一度がんばる』と笑顔で言ってくれたことが本当にうれしかったのです。

もう、何とお礼を申し上げて良いか。犬が治ったことより、娘がやる気になってくれたことがうれしいなんて、先生には大変失礼なことを申し上げているかもしれませんが、あの子が心を開いてくれたことが、本当に親としてうれしいのです。」

  いかがでしたでしょうか?私は今でもこの話を思い出すと、胸が熱くなります。

  この方は、人間の食事療法ももちろんやってきています。でも、それでは問題解決しなかったらしいのです。たまたまかもしれません。でも、人間の食事療法のアプローチでは崩せなかった壁が、愛犬の治癒を通じて、他人の強制ではなく「自ら」自発的に取り組むきっかけになったのは、自分で申し上げるのも何ですが、良い貢献が出来たと思っております。

  人間の食事療法は時にストイックすぎて、なかなか心理的に受け付けないことがあり、導入が進まないという現場の声をよく耳にします。もちろんそれには、受け手の精神状態も大きく関与するでしょう。

  しかし、動物はアレコレ難しく考えませんので、ストレートに結果が出ます。すると、その変化を見た飼い主さんは「食事ってこんなに大事なのか?」と思われるそうです。

  だとしたら、私たちがやることは、入り口はペットの食事ですが、その経験を通じて、人間の食生活の見直しを「自発的」に行う「きっかけ作り」ができたら、望外の喜びです。

  また、残念ながら現在、ペットの食事に関する情報は、「アレダメ、コレダメ」と、飼い主をいたずらに不安にさせる情報が多く、ペットの仕事をしている方々も、「不安だからフード」という着地点を選ばざるを得ない状況がほとんどです。

  もちろん、ペットフードは危険な食事ではありません。しかし、万能の食事でもありません。それは人間が毎日「宇宙食だけで生活しなさい」と言われているのと一緒です。ペットフードはインスタントフードであり、便利なものではありますが、それだけを100%盲信する食事ではないと思います。

  かといって、行き過ぎたオーガニック信仰も、それはそれでストレスを感じてしまう方もいらっしゃいます。

  そこで、本協会では、ペットの食事の着地点を「フードだけじゃなく、手作り食でも、非加熱食でも選択肢はたくさんある!」とし、現実的な着地点を提案し、その柔軟かつ適切な知識を普及できる人材を育成することといたします。

  そのためには、流派にとらわれず、いろいろな選択肢を選べることが非常に重要だと考えています。

 また、APNAでは、理論的な栄養学のみならず、獣医学と関連づけて、実際の家庭で必要とされる実践的な栄養学についても学びます。机上の空論ではなく、実際にどうかということを学びます。

  これまでの栄養学では解決できない疑問がある、不安な情報を解消したい、うちの子のみならずお客様に適切な情報提供をしたい、様々な理由からの学びたい、伝えたいに応える協会です。

とにかく知識を学びたい方は、入門講座→2級→1級とお進みください。
その上で、周りの人を幸せにする仕事に就きたいという方は、
アドバイザー養成講座(質疑応答のプロを養成)
    ↓
初級インストラクター養成講座(入門講座を伝えるインストラクター養成)
    ↓
上級インストラクター養成講座(2級以上を伝えるインストラクター養成)
とお進みください。

飼い主が希望を持てる情報提供をすることが、我々の使命と考えております。「困ったら、あの人に聞いてみよう!」という人材を養成、排出し、「日本は欧米の数十年遅れている」というレッテルから卒業するべく、日本のレベルアップにも貢献します。

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